God Help the Girl
ミュージッククリップ映画。映像はまぁまぁきれいだし、どこか懐かしいような気持ちにさせるブリットポップ。ベルセバは若いときに少しはかじってたつもりだったけど、この作品中の曲は知らなかった。スチュアート・マードックのソロアルバムだったらしい。以下、低評価の理由をネタバレ含むで。
ミュージカル映画だけど、楽曲を別にすると、、、。設定やストーリー、構成はイマイチ。スコットランドのグラスゴーを舞台にしているのに、なぜか主人公はオーストラリア人。この子が最後はロンドンの音大に行くと言い出すから、社会的な背景がまったく伝わらず、なんだかなぁ。1990年代以降、グラスゴーは経済的に復活したらしいのだけど、「グラスゴー効果」と言われるほど貧困や格差の問題に苦しんだ街の物語とは思えない。まぁスチュアート・マードックが故郷で映画を撮りたかっただけなのかもしれないけど。
構成としてはクライマックスのライブぐらいもう少し盛り上げてほしかった。カタストロフィが全然ない。ストーリーの面で言うと、拒食症と思われるメンタルの問題に苦しむ主人公が最後は大人の階段を登りに行く、というのはいいんだけど、それを台詞じゃなくて、さりげないシーンとかで表現してほしかったなぁ。残念だけどキリングタイムという評価かなぁ。ベルセバの曲をYouTubeで聴いた方がいいかも,,,。