映画・書籍レビュー
続編だからたいして期待してなかったが、それにしてもね。 クロエ・グレース・モレッツは生長してティーンエイジャーになっていたが、それでも魅力的だった。アクションシーンはしっかり頑張っていたし、普通の高校生活のシーンでもチャーミングではあった。…
「ドラゴンタトゥーの女」の続編。スウェーデン、ミレニアムシリーズの一作。前作を見てから時間が経ちすぎていて、あまり覚えていないんだが、主人公・リスベット・サランデルを演じた女優さんが変更になっている。前作はルーニー・マーラというひとが演じ…
主演のキャリー・マリガンが好きだ。たぶんライアン・ゴズリング主演の「ドライヴ」で初めて知ったと思うんだけど、Doctor Whoにも若いときに出ているのを見つけて「ほんとかわいいなぁ」と。この作品では、ストーリー的に必要なので様々なファッションを披…
アマゾンオリジナル。ほんとに近い将来実現しそうな、死んだ後に意識をまるごとデジタルの世界にアップロードして、そのデジタル(バーチャル)な世界でほとんど不死のごとく暮らしていける世界を描いたコメディ。 ユーモアのほとんどがかなりブラックなもので…
スタートレックのファンとしては、アマゾンプライムでタダで観られるなら期待して観るのは当然だと思う。 僕個人の結論としては、平凡な出来だと思う。スタートレックだからこそ、の期待感は裏切られたといってもいいかもしれない。 1stシーズンはロミュラン…
吉田修一さんは好きな作家だ。特に初期の作品が好きだ。「最後の息子」「熱帯魚」「ランドマーク」「7月24日通り」「パーク・ライフ」「日曜日たち」「東京湾景」「女たちは二度遊ぶ」「初恋温泉」「キャンセルされた街の案内」などなど。中でも衝撃を受けた…
長編として発表されてたときに、(一部で)ものすごく話題になっていたので、監督インタビューとかも見ていて、気になっていた。クレイアニメーション、ストップモーション、それをほとんど一人でやってきたという狂気の作品。日本にもまだこんなとんでもない…
ふだん、こういういかにもなラブコメディはほとんど見ないんだけど、ちょっと疲れてたのでキリングタイムの気持ちで鑑賞。思ってたよりだいぶ良かった。 最初はけっこう古いし、キャサリン・ゼダ・ジョーンズってラックスのCMか、と美男美女のラブコメなんか…
ノンフィクションに、こういう形があるんだなぁ、と。 ノンフィクションというとどうしても比較的最近の事件とか、まだ決着をみていないちょっと前の事件とかを題材にすることが多いと思う。どこどこで起こった殺人事件とかほとんど報道されなかった裁判の話…
時代を経てもなお、名著! 自分が沖縄に(石垣島)に来た若い頃に読んだと思うのだけど、思い立って再読。もし読んでいたらこんな名著を忘れていたのが驚きだし、初見だとするとなぜに今まで読んでなかったのかなと思う。読んだことがあると思うんだけどなぁ…
この本は「なもむ」!! 読了したとき、多くの読者がつぶやいたんじゃないだろうか?この本ほんと「なもむ」わ~、と。 短編4作が収められているのだが、どの作品もかなり「なもむ」。まず巻頭を飾る表題作「魔法少女ミラクリーナ」のぶっとび具合がすごい。だ…
嫌いじゃないです。ストーリーは陳腐だし、ドラマ部分もいまいち情感に乏しい。最初に乗り込んで、あっさり捕まってフルボッコされるあたりも、ランボーらしさ、からほど遠い。復讐に燃えてからのランボーの敵の倒し方も必要以上に残酷で、非効率的。たぶん…
ジェームズ・ハントがね、型破りすぎて、面白すぎる。町山智浩さんがハントのやりまくり生活を解説していたが、気に入った女性はみんな口説く、といったタイプだったらしい。酒飲んでF1レースに出るなんて、今じゃ考えられない自殺行為だと思うが、実話とい…
インドネシア、1965年9月30日。共産党の支持により国軍の一部がクーデターを起こす。クーデターは陸軍のスハルト少将により鎮圧されるが、結果的に時の大統領・スカルノは失脚。その後、スハルト少将ら右派勢力による「インドネシア共産党員狩り」と称した大…
ジェニファー・ロペスすげえよ。 ポールダンスってストリップショーの見世物としての扱いだったけど、最近になってスポーツみたいな扱いになって、そのすごさが理解されるようになってきたみたいだ。この映画ですごいのは、そのポールダンスの練習シーンで、…
ディック・チェイニーの伝記?映画。完全なコメディだが。クリスチャン・ベールが相変わらずの熱演。どうやってこんなに太ったんだ? 原題の「VICE」は、単独では「悪」「悪習」「悪徳」などの意味だが、接頭語として「vice-president」とすると「副社長」「…
監督は王男栿という中国出身の女性。作品中で実際に故郷を訪ねてあるく本人だ。「男栿」という名前は女性っぽくないが、親が「男のようにたくましく」という意味を込めて命名したらしい。この名前も本作のテーマである「一人っ子政策」が中国社会に与えた影…
何の前知識もないままに、Amazonプライムでポチッと。やっぱり映画は事前情報も、先入観もなしに観るのが正しい。出だしを観ながら「なんだ、ちょっと変わったラブコメか」と思いながら観てたんだから、その後の展開楽しめる楽しめる。 どういうわけだか、ぼ…
話題のベストセラー。ブレイディみかこさんは、この本が話題になるちょっと前ぐらいに、ラジオに出演してたり、ウェブで読める記事で知っていて、The Smithsとモリッシーについて語っていたり、イギリスの幼児教育について語っているのを聞きかじっていた。…
織りなされる死生観の葛藤。それが生きるということ。 傑作だと思う。丹念な事実の掘り起こしとフィクションとしての自由奔放な発想、素晴らしい。時おり織り交ぜる日本アニメのステレオタイプを利用したけっこうブラックなギャグも最高だ。そして土方歳三と…
大城立裕さんというのは偉大な作家だったんだなあ。歴史的事実を丹念に積み重ねながら、人物像や情景が目に浮かぶような見事な筆さばき。 本作は沖縄・石垣島に初めて気象測候所をつくり、島の開発につくした岩崎卓爾の生涯を描いた伝記ものの小説だ。 岩崎…
言わずと知れた名作中の名作。たぶん子どもの頃に一度は見ているんだろうけど、明確な記憶なし。この年始に改めてみてみた。 この作品を好きじゃない、という人とは仲良くなれそうな気がしない(笑)。善良で勤勉な主人公・ジョージと良妻賢母・メアリー。雨の…
監督は王子逸(英語:Lulu Wang)、主演はオークワフィナ「クレイジーリッチ エイジアン」で印象的なヒロインの友人を演じていた女優・ラッパーさん。 アメリカで生まれ育った中国系アメリカ人のヒロイン・ビリーが、父方の祖母が末期がんであるとことを知り…
これは良作。自然豊かな情景を切り取った映像、抑えられているけど豊かな俳優陣の演技、主人公・ベスとアンクルおじさんの間に通い合う優しさ。とても素敵な作品だと思う。 冒頭のシーンが好きだ。ベスとアンクルおじが二人で話すシーン。田舎の、粗野な家族…
アマゾンプライムに登場したので、なんとなく見たんだがご多分に漏れず「反日的」と話題になっていた作品らしい。原題は「朴烈」で、抗日アナキストが主人公なんだからそりゃそうでしょ。全体としては史実から大きく離れているわけではなさそうだし。それよ…
ジュディ・デンチがね。かわいいからなぁ。007「ゴールデン・アイ」のM女史だよ。クエーカー教徒らしい。 邦題の「あなたを抱きしめる日まで」は賛否両論ありそうだけど、原題のPhilomenaでは日本人には理解不能なので仕方ないかな。イギリスではベストセラ…
面白かったなぁ。兄貴・ザックがいいわけよ。なんか、イギリスだなという気にもなる。本作は2012年に放送されたドキュメンタリー『The Wrestlers: Fighting with My Family』を原作としていて、based on true storyだ。視覚障害者のカラム、という子が登場す…
ネタバレなしで。 視聴後に英語版のWikiがあったので調べてみたけど、イギリスのテレビ映画らしい。画質がかなり悪いんだが、テレビ映画ということで納得。ちなみに自分はこの荒い画質がなんとなく当時のイスラエル、シリアの雰囲気にマッチしている気がして…
クリント・イーストウッド監督作は近年、ほとんど見てきたつもりだったのに、なぜかスルーしていた本作。アンジェリーナ・ジョリーの名前が前に出ていたから、自然とスルーしていたんじゃないかと思うのだけど。 アンジェリーナ・ジョリー、「17歳のカルテ」…
張藝謀監督作。原作は1993年発表の余華の小説。たぶん、昔に見たことがあると思うのだけど、アマゾンプライムに上がっていたので鑑賞。中国の国共内戦から大躍進政策、文化大革命を経験した主人公・福貴を諧星・葛優が演じ、その妻をコン・リーが。この頃の…