「世界は分けてもわからない」福岡 伸一
文章、うまっ!
科学者の書いたものとは思えない文章力。各章の冒頭に掲げられる引用をみてもずいぶんいろんな本まで読んでいるんだなぁと感心するのだけど(村上春樹まである!)、全体としての構成も見事!
生物学の知識としてはあまり突っ込んだものはないので、物足りないけど、読ませる文章だし科学に対する著者の視点・姿勢にも好感を覚えました。
一個の生命体が「流れ」であるなら人類という種も「流れ」として認識できます。動的平衡からみた「自己」ってなんだろう?
世界は分けてもわからない (講談社現代新書) (日本語) 新書 – 2009/7/17
福岡 伸一 (著)