石垣島から所想所説、徒然なるままに

沖縄・石垣島の話題を中心に、石垣島から見えること、思うことを徒然に。好きな映画のレビューや、自分が難儀しているアトピーの話題なんかも。

「四畳半神話体系」森見登美彦

  アニメ映画化で話題になった「夜は短し歩けよ乙女」の著者の長編デビュー2作目。ぼくは「夜は短し歩けよ乙女」を目の手術のあとにオーディブルで鑑賞、素晴らしかった。この著者の文章のリズムの良さ、この作品のテンポの良さ、クライマックスに向かって盛り上がっていく構成の素晴らしさ、そして声優さんの見事な朗読。傑作だった。この「四畳半神話体系」はその2年前に出版されており、この若い著者の才能に感嘆させられる。同じシーンを別々の視点か繰り返していく部分は、まぁ漫才で同じボケをバリエーションを変えながら何度もたたみかける感じに似て、面白かった。
 だけど完成度ではやはり「夜は短し歩けよ乙女」だなぁ。

森見登美彦「四畳半神話体系」

 

四畳半神話大系 (角川文庫)

四畳半神話大系 (角川文庫)