2018-04-15 「四畳半神話体系」森見登美彦 映画・書籍レビュー アニメ映画化で話題になった「夜は短し歩けよ乙女」の著者の長編デビュー2作目。ぼくは「夜は短し歩けよ乙女」を目の手術のあとにオーディブルで鑑賞、素晴らしかった。この著者の文章のリズムの良さ、この作品のテンポの良さ、クライマックスに向かって盛り上がっていく構成の素晴らしさ、そして声優さんの見事な朗読。傑作だった。この「四畳半神話体系」はその2年前に出版されており、この若い著者の才能に感嘆させられる。同じシーンを別々の視点か繰り返していく部分は、まぁ漫才で同じボケをバリエーションを変えながら何度もたたみかける感じに似て、面白かった。 だけど完成度ではやはり「夜は短し歩けよ乙女」だなぁ。 森見登美彦「四畳半神話体系」 四畳半神話大系 (角川文庫) 作者:森見 登美彦 発売日: 2008/03/25 メディア: 文庫