石垣島から所想所説、徒然なるままに

沖縄・石垣島の話題を中心に、石垣島から見えること、思うことを徒然に。好きな映画のレビューや、自分が難儀しているアトピーの話題なんかも。

「そうだったのか! 中国」 池上 彰

 偏りのなさが素晴らしい。
 右にも左にも偏りすぎていないのが素晴らしいと思います。全ての日本人と中国人に読んでほしい気がします。日本人にとってはこの程度の知識は感情論で日中関係を語る前に必要だし、中国人に対しては自分たちの政府が外からどういう風に見えているかを理解してもらいたいからです。
 中国在住の立場から反日教育について言うと、この本にある通り「共産党を称揚する」=「大日本帝国軍を鬼子、小日本と呼ぶ」がセットになっています。反日教育というより大量のその種のテレビドラマが放送されているといったほうが適切ですが。日本人にとっての維新の英雄(坂本竜馬とか)が中国人の場合は「抗日戦争」の英雄といったところでしょうか? あとは豊かさに対するルサンチマンもあったのかなぁと思われます。
 ちなみに個人的な意見ですが、尖閣諸島を中国に譲るかわりに中国の民主化を求める、という提案をするのが現状いちばんいいんじゃないかと思います。中国の政治は確かに不透明すぎますね。

そうだったのか! 中国 (集英社文庫) (日本語) 文庫 – 2010/3/19
池上 彰 (著)

 

そうだったのか! 中国 (集英社文庫)

そうだったのか! 中国 (集英社文庫)

  • 作者:池上 彰
  • 発売日: 2010/03/19
  • メディア: 文庫