「民主主義という不思議な仕組み」佐々木 毅
投票権を持つようになって何年も経っているから、わかったような気になっていた「民主主義」を見つめなおすことができました。プリマー新書というカテゴリーだけど十分読み応えのある入門書だと思います。
金融危機という形で現れた新自由主義の破綻を考えると、小泉「構造改革」内閣に票を投じたのはどんな人たちだったんだろうと思ってしまいます。少数の勝ち組と大多数の負け組を作る流れだど分かっていたはずなのに、多くの票を集めたわけで。民主主義とは何だろう?
民主党の政権交代に票を入れたひとたちは「大きな政府」を目指したわけだからよりいっそう政治に積極的に責任をとらなきゃいけなくなったわけで。本書から引用するなら「あってはならないことを防ぐためには積極的に政治に参加し、時には運動することも躊躇してはなりません」
投票に行く前に読み返したい一冊。
民主主義という不思議な仕組み (ちくまプリマー新書) 新書 – 2007/8/1
佐々木 毅 (著)